06日 2月 2024
RX-7 FD3S純正ターボのオーバーホールです。エンジンは13B-REWで当時流行のシーケンシャルツインターボを搭載。シーケンシャルツインターボは、2個のターボチャージャー(プライマリー、セカンダリー)を組み合わせて過給を行います。具体的には、低回転/低負荷域ではプライマリー側のみ、高回転/高負荷域ではプライマリー+セカンダリーで過給を行います。プライマリーにセカンダリーが加わる瞬間の過給庄の落ち込み対策として、あらかじめセカンダリー側を予回転させておき低回転から高回転までターボラグのない過給を目指しました。ターボは日立製作所で生産されたが現在は生産中止で部品としての供給も中止でオーバーホール作業も消耗品のベアリング類だけが新品で入手できるだけで他のホイールやハウジングは程度の良い中古部品に頼っている状況です。特にプライマリータービンハウジングは劣化が激しくほとんどの場合クラックが発生しており交換や修正が必要です。タービンホイールも純正サイズが無いので破損している場合には中古良品に交換して入念なバランス取りが必要です。この辺の入手困難部品は今後開発していきたいと思っています。